
フランチャイズでの開業は、個人が一から開業するよりも多くのメリットがあります。例えば、フランチャイズ本部の名前を利用できることや、研修やサポートを受けられることなどです。そのため人気が集まっていますが、実際にフランチャイズで開業したオーナーは儲かっているのでしょうか。
本記事では、既存のおたからやフランチャイズオーナーの収入やサポート体制、開業前の準備、買取ビジネス自体の強みなどについて紹介します。
おたからやフランチャイズオーナーの収入は?
おたからやフランチャイズは現在、全国におよそ1200店舗以上展開しており、業界内でも最多の出店数です。これだけ多くのオーナーがおたからやを通して開業しているわけですが、実際にどのくらい稼げているのでしょうか。
まずは、モデル収支と実際の既存店オーナーの声を紹介したいと思います。
モデル収支
買取ビジネスは、金や宝石、ブランドバッグ、ブランド時計など高額な品物を取り扱うため、単価も高くなりやすいです。そのため、1日5~6人ほどの接客でも高収益を見込めるでしょう。
以下は、2021年直営店の月間平均額を基にしたモデル収支です。また、経費には、家賃・人件費・広告費・ロイヤリティ・諸経費などが含まれます。
売上:2597万4025円
買取額:1558万4415円
粗利額:1038万9610円
経費:335万円
営業利益:703万9610円
実際のオーナーの声
森下店他4店舗を経営するオーナーは単月の売上が2,000万以上あります。来店は1日あたり多くても5名ほどであるとのことですので、買取ビジネスがどれほど高単価であるかが分かります。今後はさらに店舗数を増やして、10店舗の出店を目指しているとのことです。
千早店のオーナーは一人で運営をしていますが、オープン初日から15組ほどお客様の来店があり、初月から売上が1,000万円を超える順調なスタートを切っています。そして、初期費用が掛からず、開業スピードが速く、一人で運営できるといったメリットを実感しているとのことです。
イオンモール宇城店他1店舗のオーナーは62歳でおたからやフランチャイズを始めました。そして、開店1か月目から売上は1,500万円を超えて順調に経営が続いているとのことです。
開業前後のサポート体制
もちろんすべての人が稼げているわけではありません。しかし、このように大きく成功できる可能性を秘めているのがおたからやフランチャイズです。そしてそれを可能にしているのが充実したサポート体制であると考えられます。
ここではオープン前とオープン後に分けてサポート内容を詳しく紹介します。
オープン前のサポート
オープン前のサポートとしては、「貴金属・宝石研修」「ブランド品真贋研修」「広告戦略研修」などが用意されています。
貴金属・宝石研修:持ち込み頻度の高い品物である貴金属の指輪やピアスといったアクセサリーから、ダイヤモンドなどの宝石の査定方法を学ぶことができます。技術力の高い査定士が講師となり、実際に商品を確かめながら知識を深めることが可能です。
ブランド品真贋研修:買取ビジネスにおいて、偽物の鑑定は避けては通れないものです。この研修では偽物を見抜く力を鍛えるために、実際に品物に触れながら、専門部署において蓄積してきたノウハウを伝授します。
広告戦略研修:買取が成立するためにはお客様に来店してもらわなければなりません。これまでおたからやが蓄積した集客ノウハウを提供してもらうことができるため、運営に関する知識が浅い方でも安心して開業できるでしょう。
オープン後のサポート
オープン後もブロック研修やオーナー会などに参加することが可能で、知識の蓄積や情報交換がしやすい環境となっています。また、実際に店舗で査定を行う時もサポートを受けることができます。
それが、ホットラインシステムです。品物を撮影して本部に送ると、各専門分野の査定士が査定してくれます。このシステムにより、経験の浅いオーナーでも安心して査定を行うことができるでしょう。
買取ビジネス自体の強み
近年、注目が集まっている買取ビジネスですが、具体的にどのような強みがあるのでしょうか。ここでは主な3つの強みについて紹介していきます。
運営コストが低い
買取ビジネスでは、店舗での販売を行わない場合は大きな店舗を必要としません。そして、スタッフの人数も必要としません。そのため、家賃や人件費を抑えることができます。また在庫リスクも少ないため、管理に余分なコストがかかりません。
そのため、買取ビジネスは運営コストが低いといえるでしょう。そして、売上が同じでも運営コストが低ければ低いほど利益は増えますので、これはビジネスにおける強みといえます。
不況の影響が少ない
買取ビジネスは不況の影響をあまり受けません。不況によりかえって売上が良くなることも考えられます。なぜなら、不況で手元に現金がなくなると、資産を現金化しようとする人が増えるからです。
現金化のために、ブランド時計や宝石類、金などを売りに出す人も増えるかもしれません。このように買取ビジネスは不況によるマイナス影響を受けず、経営が安定していると考えられます。
万引きの心配がない
店舗販売を行っているような業態では、万引きによる被害はつきものです。しかし、買取ビジネスでは、品物を店舗で販売するのではなく逆にお客様から品物を買取ります。そのため、万引き被害に遭うということがほぼあり得ません。
おたからやでフランチャイズを始める前に
ここまでのお話で、買取ビジネスやフランチャイズについて興味を持った方もいるかと思います。ここでは、実際におたからやでフランチャイズを始める際にどのような準備が必要になるか紹介していきます。
必ず開業資金を準備する
開業資金がなければ事業を始めることができません。フランチャイズは少ない資金で開業できるというメリットもありますので、個人で開業するよりも費用を抑えられるのではないかと思います。
おたからやでは3つのプランが用意されていますので、自分の現状や目標に合わせたプランを選択すると良いでしょう。
契約書の内容を必ず把握する
契約後のトラブルを避けるためにも契約書は流し読みせず、内容をしっかり把握しましょう。特に金銭に関わる部分は読み逃さないよう注意してください。
フランチャイズ契約では、ロイヤリティやシステム利用料はもちろん、解約の時期によっては違約金が発生する場合もありますので、疑問があれば質問して明確にしておくと良いでしょう。
古物商許可証を申請する
古物商許可証とは、中古品を転売目的で買取する際に必要な資格のことです。そのため、買取フランチャイズを始める際にもこの資格が欠かせません。無許可で買取してしまうと古物営業法違反として罰せられる可能性もありますので注意しましょう。
買取ビジネスの強みとおたからやのサポート体制を活かそう
本記事では、おたからやフランチャイズオーナーの実態から、開業前後のサポート体制、買取ビジネス自体の強みなどについて紹介しました。
買取ビジネスの強みやおたからやの特徴を理解することで、それらを上手に利用し経営することが可能になるでしょう。